　飲む・打つ・買うの意味を調べてみるとご存知のとおり大酒を飲み、ばくちを打ち、女を買う。男が道楽の限りをつくすことを言うと辞書には書いてあります。
　でも、本当にどうらくの限りをつくすという意味なのでしょうか？
　ちょっと自分には違うような気がします。

　なぜかというと、飲むとはアルコ－ルの摂取をいいます。
　これが高じてしまうとアルコ－ル依存症となります。
　また打つはギャンブルですがこれも高じるとギャンブル依存症となります。

　人は誰でも欲を持っています。
　財欲、飲食欲、色欲、名誉欲、睡眠欲～これを五欲というそうです。

　ちょっとこずかいを増やしたくてパチンコをしたら大当たり。いつの間にかパチンコ屋通いやめられなくなった。とか食事の際にすすめられるままワインを飲んでみたらおいしくて毎晩自宅でも飲むようになった。という話は、よくテレビでも見聞きする話です。
　きっかけに少しだけ欲がからむかもしれませんが徐々に高じてゆくとそれが依存状態になります。
　アルコ－ル依存症の患者は食事をほとんどしなくなると言います。
　ギャンブルもはまるとそれしか考えられなくなるそうです。
　ギャンブルは経済的には長い時間をかけての金銭の帳尻合わせです。
　言葉を代えれば運という目に見えないものを金銭などの物資に変換する行為といえます。
　同じ能力の人がマージャンをしているうちは、時の経過とともに勝ち負けの金額は平準化されていきますが、パチンコや競馬など胴元がその中に介在するものは、その取り分だけ必ずマイナスになります。
　その上、パチンコで買った金は散財し、負けたらカードローンでその分取り返そうとする。ギャンブルで財を失う人があっても財を成した人をきいたことがないのは当たり前なのかもしれません。

　少し、話が脱線してしまいましたが、つまるところ、飲む打つという行為は、その行為自体が依存行為といえます。

　それに対し買うは少し異なります。
　それは元々最初から最後まで性欲が根本にあっての行為です。
　性欲のなくなった人はそのような行為はしません。
　また生物学上子孫存続の欲望から生じるものなので依存という分類にはなじまないと思われます。
　昔から飲む、打つ、買うの三拍子といいますが、買うという行為は酒やギャンブルとはその本質が違っていると言えそうです。
　男の甲斐性ってつまるところ依存と単なる色欲の発現だったのですね。

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