ある小説を読んでいたらある言葉をみつけました。
「どんな人材がいいか
まず運がなければならない。
ただし、ただ運がいいだけでは駄目だ。
もう一つ愛嬌がなければならない。
運が良くて愛嬌のある人間を私は人材だと思う」
　男は度胸、女は愛嬌と言いますが、確かに愛嬌は重要なポイントのようです。
日本経済新聞社の「私の履歴書」を毎日愛読していますが、ニトリの社長の時は、文章は上手ではありませんでしたが言葉の端々に愛嬌があり、つらい体験を面白おかしく表現されていました。
立身出世する人は、やはり愛嬌があるんだなあと感じたのでした。
それと対局にあるもがさもしい人です。
さもしさは、その人間の生まれついての品性のようで、あまりおつき合いしたくない人です。
中学生の時こんなことがありました。
中学に入学したての春、自分とは違う小学校のＮ君と一緒に遊ぶことがありました。
いつもニコニコしていて、クマのプ－さんに学生服を着せたような男子でした。
　ある晴れた日曜日、２人で新宿の伊勢丹デパ－トに行きました。
当時デパ－トの屋上には、ゲーム機が何種類もおいてありちょっと贅沢な子供たちの遊び場だったのです。
そこにクラスの異なる同じ学校の生徒が３人同じように遊んでいました。
どうやらその３人はＮ君と同じ小学校の出身らしくＮ君から3人組に「松村君たちも遊びにきてるんだ」と声をかけました。
その後、村松君はおじさんから１万円をもらい、今日そのお金を使い切るためデパ－トに遊びにきたみたいだと、Ｎ君は、私に小声でささやきます。
言われてみると、松村君を真中にして残りの２人は彼の取り巻きみたいな感じです。まるで水戸黄門と助さん角さんのご一行のようです。
すると、急にＮ君も愛想笑いをしながら松村君に近づいてゆきご機嫌をとる態度をとるではありませんか。
へえ～なんで・・・って感じです。
当時の彼の言動は、今思うとさもしい行動だったと思います。
その後なんとなくですが、彼とは遊ばなくなってしまいました。

人の品性って本人が意識しないところで思わずでてしまうものです。
そのような人とは、そのような人なのだと理解したうえでおつきあいをする必要がありそうです。

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