　先日近所のレンタルショップで、
井上陽水さんの　～弾き語りパッション～　というＣＤをみつけ早速借りてきて聴いてみました。
　全１５曲をギタ－１本ないし２本で聴かせる構成になっています。
　闇夜の国から，東へ西へ，断絶，…　かんかん照り　…　心もよう　…
ファ－ストアルバム『断絶』や『センチメンタル』そして大ヒットとなった『氷の世界』からの曲が８割を占めていました。

彼の声　
美空ひばり、松山千春、岩崎宏美、松田聖子、小田和正、等々
天性のノドと言うのでしょうか、美声です。

　しかし今歌詞を聴いていると、アレレ・・・と思います。
　今のブログみたいな感じで日常の自分のことがらを詞にしていますが､なんとなく内容が幼稚で言葉が昇華されていません。

　例えば『断絶』です。
夜中に彼女とデ－トしていたら､彼女の父親が現れて注意される♪～
　そんな若者の不満を詞にしています。
　こんなに彼女が好きなのになぜ父親に注意されなければいけないのだ！という苛立ちは理解できますがだからなんなのそれぞれ立場ってものがあるのだから・・・と全然共感できません。
　内容が単純すぎます。

　今も変わらないと思った曲は
　『いつのまにか少女は』という曲です。
思春期の少女が大人になっていく過程を綴った唄です。
子供だとばかり思っていた少女が女性になる～その美しさ～恐れ多さ
そして彼女の持つ傲慢さ～はかなさ～
　それを「季節が変わるみたいに大人になった」「君の笑顔は悲しいくらい大人になった」「春の短さを誰も知らない」と冷静に兄が妹を見るように唄にしています。

　もう１曲
　今でも古さを感じさせない曲は『傘がない』です。
都会では自殺する若者が増えている～♪　　
テレビでは我が国の将来の問題を誰かが深刻な顔をしてしゃべっている～♪　だけども・・・
と歌は続きます。

　今自分の直面している問題は雨が降っていて彼女と会うのに傘がないことだ。会いに行かなくちゃ。でも傘がない。どうしよう・・・
　この詞は､考えに考えて作詞したというものではなくデートの前の困った心境を文字にしてみたらそれが今聴いても違和感がないといったところでしょうか。

　結局井上陽水さんのこのＣＤ～　歌はうまいが歌詞の中身があまりないといったところが正直な印象でした。

　でも自分にとっては懐かしい曲ばかりだったのでレンタルショップで目にとめなくても衝動買いしてしまったのではと思います。

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