　釣りは家族の協力が得られず孤独な趣味になりそうだし、春から秋にかけてのお誘いであるため、普段ちょっとした時にできる趣味がつくれたらなぁと思っていました。
　それで思い切って、事務所近くのカルチャ－スク－ルに体験入学することにしました。

　カルチャ－スク－ル　⇒　パンフレットを取りよせて見てみると、ヴォ－カルレッスン，複音ハ－モニカ，手打ちそば講座，はじめてのエッセイ，かな書道　…ｅｔｃ　２００以上の講座があります。
　元々図工，美術，音楽という芸術の分野は好きでしたが、下手で才能がなく学校の成績はいつも５段階の３でした。

　では「お絵かきをまじめに取り組んでみよう～　自分の画いた絵事務所の飾ったらいいかも… 」と思い『初心者のための鉛筆デッサン』なる講座に体験入学してみることにしました｡

　パンフレットには、
　　～さぁ絵を描こうという時、形はどう見るのか、構図や立体感、遠近は？といった基礎を、着実に身につけながら、静物や風景を、美しい黒の線と色で、それらしく、自由に、描けるようになります～
と書いてあります｡
　体験レッスンを申込み、あとは指定された日時に教室に行くだけです｡
　当日は手ぶらで来れば良いとのことです｡

　４月のある日の午前中、事務所近くのカルチャ－スク－ルに行ってみました｡
　大手商業施設の６Ｆにあり、高校の教室みたいに仕切られた部屋がいくつかありました｡

　そのひと部屋に入ると、６０代の女性５人と７０代の男性１人計６人の方がいらっしゃいます。
　皆さん黙々とカボチャやピ－マン，玉ねぎなどのお野菜をスケッチブックに鉛筆で描き始めています。
　基本的には生徒４人がテ－ブルの真ん中においた野菜をそれぞれが見える角度からデッサンしている、そんな感じでした。
　全員無言で「シリウス紙」という画材（画用紙を少し厚くして紙の表面がデコボコした紙）に向かって鉛筆を走らせています。

　講師は、Ｓ先生という
　三十代後半のスレンダ－で明るい感じの女性でした。
　先生いわく…　デッサンの基本は、
『構図である』　
構図とは画用紙にどのように画を描くか。
　簡単に言えば、写真を撮るときどのあたりにピントを合わせるかその「どのあたり」が構図のようです。
　長方形の画用紙を四分割し、中心より上に目的物が来るのがよろしいとのことです。

　次は『形取り』だそうで、その四分割した紙にカボチャとピ－マンをどのように割り振るか、それを鉛筆でおおまかに描けとのことです。
　使用する鉛筆は３Ｂ，ＨＢ，Ｆの３本でした。
　鉛筆には８Ｂ(濃い）～７Ｈ(硬い）まであるそうで、そのなかで３本を使用すれば大丈夫とのことです。

　ピントを合わせ形取りがすむと、画用紙には色のついていない画が描かれていることになります。
　そこに鉛筆で色をぬって、立体感や質感，遠近をつけるとのことです。
　ここではチュ－インガムをやわらかくしたみたいな白い消しゴムと指が活躍するみたいで、基本は手前のものは濃く(３Ｂ)、遠くのものは淡く(Ｆ)が基本のようでした。

　白黒写真を撮影する時、どのようにフォ－カス(焦点）を合わせるかが画を描く基本で、⇒　中心より上に合わせる。　⇒　いきなり描くのではなく、まず適当に形取りし、その後消しゴムで修正しつつ
　鉛筆を ← → ↓ ↑ しながら描きなさいとのことです。

　その後、自分のなさけない絵を先生にかなり写実的に手直ししてもらいました。

　先生は良くわかっています。
　素人にはホメルこと、個人の個性を尊重すること。

　私以外は、皆さん絵心がありそうです。

山田修税理士事務所　　川崎市麻生区万福寺1-12-21 ヴィークコート新百合ヶ丘101号

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