　テレビ番組のことで恐縮ですが、今テレビ東京で「　奥様は魔女　」を放映しています。
　冒頭のナレーション・・・懐かしいですね。

　「奥さまの名前はサマンサ、そして、旦那さまの名前はダーリン。ごく普通のふたりはごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。でもただひとつ違っていたのは奥さまは魔女だったのです・・・・。」

　ウィキペディアで少し調べてみました。
　この作品は1964年から1972年まで8年間254作品制作されています。
　主人公の魔女役はエリザベス・モンゴメリー当時31歳　初代ダーリンのディク・ヨークは36歳でした。
　1964年といえば日本では東京オリンピックが開催された年、作品が終了する1972年はオイルショクの前年です。
　つまり日本が坂の上の雲を追いかけていた高度成長の時期に制作されたコメディ番組であると言えそうです。
　テレビをみていると、約50年前の番組であるのにもかかわらず、全く古さを感じさせません。
　サマンサとダーリンの住む家は日本の郊外で購入しようとすると、今でも軽く1億はしそうです。
　広いリビング、贅沢な寝室、食洗機を備えたシステムキッチン、登場人物の服やバックなどの持ち物は今見ても新鮮です。
　日本ではてんとう虫と呼ばれたスバル360がちょろちょろ走っていた時代、1＄が360円でトイレは和式が当たり前、女性は割烹着を着て台所に立ち、ぬかみそをつけている頃、この番組では恐竜のようなオープンカーがあたり前のように登場しダーリンは週末接待ゴルフに出かけています。
　アメリカは日本より何十年も進んでいたことがこの番組をみてわかります。
　ちなみに50年前の日本のテレビ番組と言うと「　忍者部隊月光　」「　ひょっこり　ひょうたん島　」
　歌謡曲では「　恋のバカンス　」ザ・ピーナッツ、「　アンコ椿は恋の花　」都はるみ、「　皆の衆　」村田英雄など。
　当時まだまだ日本は、浪花節の世界だったのですね。

　このような番組を作れるということは、アメリカの文化はすごいかったといえると思います・・・当時の日本では絶対に作れない番組です。
　そしてそこに登場するアイテムは、今も通用します～坂の上の雲の先には常にアメリカがあったということを「　奥様は魔女　」を観るたびに思いしらされるのでした。

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