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税務士選びのポイント
事例研究
不合理な区分で土地・建物を購入した時の消費税、法人税の取扱い
区分所有建物を退職金として現物支給した場合の時価の算定と過大退職金の判定及び退職金の経理処理について
税理士選びのポイント
アカデミ-賞を受賞した映画の中に「シンドラーのリスト」という作品があります。
第二次世界大戦中ナチスに迫害をうける1200人のユダヤ人を救う企業家の話です。
その中で主人公シンドラーがパートナーとなる税理士に対して次のように言うシーンがあります。
おやじは俺に、人生には3人の人間が必要だといった
名医 慈悲ある神父 賢い税理士
ドイツ人の智恵とでも言うのでしょうか経験則による真理をついていると思います。
中小企業の経営者にとって、税理士は仕事の上での重要なパ-トナ-となります。
なぜなら、弁護士では敷居が高く、経営コンサルタントに相談するのには会社の経営内容を最初から説明する必要があるうえ高額なフィーを請求されます。
結局のところ会社の財務内容がよくわかっている税理士に相談することが一番手っ取り早いことになります。
では、賢い税理士とはどのような人をさすのでしょうか?
AとBという2人の税理士がいるとしましょう。
仮に会社が2人の税理士に同じ仕事を依頼したとします。
Aは会社の提出する資料をもとに事務的に決算書や申告書を作成するだけです。
何か質問をしても面倒なのかすぐには回答してくれないうえ、あまり税法には精通していないようです。
それに対しBは、会社の業績の推移を見ながら随時適切なアドバイスをし、会社の相談にもテキパキと対応します。経営者が一番心配する将来の資金繰りや財務諸表の予測もたててくれます。
当然、B税理士の関与した会社の経営者は以前と比べてゆとりと明確な目標を持って仕事に打ち込むことができるようになります。
どちらの税理士が会社にとって賢い税理士かは、もうお分かりでしょう。
ただ残念なことに、同時に2人の税理士に仕事を依頼することがないため、現実ではその比較ができないことです。
また、顧問料にも問題がありそうです。
顧問料が安いのにこしたことはありません。
しかし、一般的には、受ける役務の「質と量」はその対価と比例します。
顧問料が安いからという理由だけで税理士を選択することは、経営者のパ-トナ-として
税理士を選ぶという基準からすれば少しマトがはずれていると思われます。
このようなことを判断のポイントにして税理士選びされてみたらいかかでしょうか?